「学生服」という言葉を聞くと、大半の人はセーラー服かブレザーのいずれかを思い浮かべるであろう。
海軍兵士の軍服からきている前者は、今でも根強い愛好家は多い。
また、現在主流となっている後者は学校別にスタイルが異なり、多様化している。
そして、どちらの制服にも欠かせないアイテムが“ローファー”だ。
いつの時代も、学生たちの足元に目を落とすとローファーが存在する。
もはや学生を象徴する一つの要素といっても過言ではない。
実際に通学を行っている現役の学生だけではなく、コスプレイヤーやグラビアモデルたちもこぞってローファーを履いている。
(天羽希純さん)
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(平野もえさん)
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(yutoriさん)
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(うらぬすさん)
※Twitter引用:https://twitter.com/__tic_/status/1117374586801180672
我々の中でローファーという呼び名が定着しているが、
“ノーウィージャン・フィッシャーマンズ・シューズ”という別名もある。
ほとんどは革で作られており、スニーカーのように紐のあるものは少ない。
今でこそ性別問わず着用されているが、元々は男性用の靴だった。
ローファーの語源は「怠け者」を意味するLoafer。
貴族の室内履きとして用いられており、本来、歩くこと以外を目的とした履物だというから驚きだ。
起源については諸説あるが、
1940年代、大学生を中心にアメリカで流行したのを機に広まっていったといわれている。
日本で普及したのは1960年代から後のことだったという。
足元にローファーがあるから制服が輝く。
制服だからこそローファーが眩しさを増す。
ローファーと制服はお互いにその存在価値を高めているように思える。
そんなローファーにはいくつか種類があるのをご存じだろうか。
一般的なデザインは、サドルストラップに切込みが入った“ペニー・ローファー”と呼ばれるものだ。
それ以外にも
ハーフサドルを糸で巻いたようなビーフロール・ローファー
甲部分に房の付いたタッセルローファー
金具が取り付けられたビットローファー
などが挙げられる。
ローファーに種類があるように、着こなしにも個性がある。
シンプルな履物だからこそ、応用が利くのかもしれない。
ローファーの有名ブランドといえば「ハルタ」だろうか。
学校制定靴のシェア率が高いことでも知られている。
大正6年に創業した老舗だけあって、これまで発売したラインナップも多そうだ。
安すぎず高すぎずという手ごろな価格でありながら、見た目にも機能性にも優れているハルタの靴は広く愛用されている。
……ローファー。
その歴史を辿っていくとまだまだ奥が深そうだ。
「たかが一足の靴」とは思わず、もう一度その魅力を見つめ直してみてはいかがだろうか。